ブランド:EBEL(エベル)
※お問い合わせの際は、記事番号「No.00504」をお伝えいただくとスムーズです。
お客様のご相談内容
スイスの名門時計ブランド「エベル(EBEL)」のお時計です。今年に入り、針が止まってしまい、他社様で修理を依頼されたところ、電池交換では動作せず、内部の状態から「修理困難」として返却されてしまったそうです。そこで「なんとかもう一度動くようにならないか」と当工房へご相談をいただきました。
一度他店様で断られてしまうと、「もう直らないのではないか」と諦めかけてしまうお客様も少なくありません。愛着を持って使われてきた一本だからこそ、再び時を刻めるよう内部の状態を詳しく拝見させていただきました。
診断結果と行った修理内容
機械内部を慎重に確認いたしましたところ、長年のご使用により内部の潤滑油が劣化・乾燥しておりました。潤滑油が劣化すると歯車の回転に強い抵抗が生じ、通常よりも機械内部で消費される電流が高くなってしまいます。その結果、電池の消耗が異常に早くなったり、一時的な遅れや動作停止を引き起こす原因となっておりました。
幸いにも電子回路や歯車自体に致命的な破損は見られず、分解清掃によって復旧可能と判断いたしました。内部の機械をすべて分解し、部品ひとつひとつに付着した劣化した油脂や微細な汚れを洗浄した上で、適切な箇所へ新しい油を注油しながら丁寧に組み直すオーバーホール(分解掃除)を実施いたしました。あわせて新しい電池の交換と、ケース・ベルトの超音波洗浄を行っております。
※なお、時刻操作を行うリューズ(針を合わせるつまみ)周辺の経年変化により気密性が低下しておりました。純正リューズの供給がないため、今後は非防水扱いとしての取り扱いとなります。
価格・納期
※下記の価格は記事執筆時点のものです。部品代や人件費等の変動により、現在の価格と異なる場合がございますので、最新の料金は別途お問い合わせください。
- オーバーホール(電池交換含む) 32,000円
- その他(送料・代引き手数料等) 1,500円
合計:33,500円(税抜)
納期:約35日
仕上がりについて
オーバーホールと電池交換を実施したことで、消費電流も正常値へと戻り、安定した運針を取り戻すことができました。他店様で「修理が難しい」と判断されたお時計であっても、機械内部の状態を丁寧に見極めることで、再び動き出すケースは多くございます。非防水となっておりますので水気や湿気には十分お気をつけていただき、これからも末永くご愛用いただければ幸いです。
同じような症状でお悩みの方へ
「電池を交換しても動かない」「他店で修理を断られてしまった」というお時計も、諦めずにぜひ一度ご相談ください。
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