オーバーホール

【Empire 懐中時計】火災から見つかった形見の時計を機械移植とオーバーホールで復活|修理事例No.00500

ブランド:Empire(エンパイアー)
モデル:懐中時計

※お問い合わせの際は、記事番号「No.00500」をお伝えいただくとスムーズです。

お客様のご相談内容

全焼してしまったご実家の跡から見つかったという、ご家族の形見である大変貴重な「エンパイアー」のアンティーク懐中時計です。
発見された時点でお時計は完全に動作を停止しており、針や内部の機械にもひどいサビが進行している状態でした。「文字盤とケースの面影を残せるのであれば、中身の機械を入れ替えてでも再び動くように直してほしい」という、お客様の強い想いが込められた特別なご依頼でした。

診断結果と行った修理内容

お時計を慎重に拝見いたしましたが、火災による高熱と消化活動による水分の影響からか、内部機械は激しくサビつき、元の機械を修理・再生することは不可能と判断せざるを得ない状態でした。

そこで、お客様の思い出が詰まった「ケース」と「文字盤」を残すため、同年代の別のエンパイアー(部品取り用の時計)をご用意し、そこから健全な機械を移植するという大掛かりな修理をご提案いたしました。

移植する機械は、年代物であるため完全に分解し、隅々まで洗浄して新しく注油を行うオーバーホールを実施しました。
また、元の文字盤を新しい機械に固定するための足(ピン)の位置が異なっていたため、文字盤の足を加工して接着固定する文字盤加工を行っております。サビて使えなくなってしまった針とリューズについても、部品取り用の時計から移植を行い、ケースの洗浄とあわせて全体の組み上げを行いました。

価格・納期

※下記の価格は記事執筆時点のものです。部品代や人件費等の変動により、現在の価格と異なる場合がございますので、最新の料金は別途お問い合わせください。

  • オーバーホール(機械移植・部品取り費用含む) 100,000円

合計:100,000円(税抜)
納期:約35日

仕上がりについて

過酷な状況から見つかったお時計でしたが、機械と針の移植、そして文字盤の加工という特別な修理工程を経て、再び力強い鼓動を取り戻すことができました。
外観はお客様の思い出のままの姿を残しつつ、中身はしっかりと整備された機械に入れ替わっております。100年以上前のアンティーク懐中時計ということもあり、現行の時計のような精度や防水性はございませんが、ご家族の形見として、これからも特別な時を刻み続けてくれることをスタッフ一同心より願っております。


同じような症状でお悩みの方へ
「火災や水没で酷く傷んでしまった形見の時計」「他店で修理不可と断られたアンティーク時計」など、どうしても直したい大切な一本がございましたら、あきらめずに一度ご相談ください。

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